こんにちは!
トールペイント歴30年・犬の肖像画を220頭以上描いた、トールペイント作家の小林静恵です。
最近、元生徒さんから「実は去年、〇ちゃんがお星さまになってしまったのです。」と言う悲しい連絡をもらいました。
わたし「迷わず飼い主さんが描いてあげて、〇ちゃんも、喜ぶと思うよ。」
元生徒さんはシッカリした受け答えで、寂しさの中にも「前向きな姿勢」のようなものを感じ、少し安心しました。
わたしは、心理学者やカウンセラーではありません。
単なるトールペインターです。
でも、お客様や生徒さんなど「愛犬が亡くなって辛い!」という話を傾聴させていただく機会は多かった者です。
皆さんのお話を聞く中で感じた事は・・・
愛犬が亡くなった後
1,時間と共に立ち直る人
2,辛さがいつまでも長引く続く人
の2タイプがいるということです。
時薬(ときぐすり)と言う言葉をご存じですか?
時間の経過は薬のように、辛さ、悲しさを癒してくれるという意味です。
多くの人は時薬のおかげで、愛犬が亡くなった辛さが、日々薄らいでいきます。
しかし中には、愛犬が亡くなった辛さが長引く人もいるのです!
それは、何故なのか?
この記事では、
愛犬が亡くなって辛い!長引いた4つの事例とその対処方法(5例)についてご説明したいと思います。
愛犬が亡くなって辛い!長引いた4つの事例
(1)愛犬が亡くなって辛い!長引いたのは「後悔しているから」
飼い主さんのお気持ち
初めて飼ったのはポメラニアンのエリ君で、本当に良い子でした。
エリ君がお星さまになってから、いろいろな気持ちの変化が起こりました。
毎日、ごく普通に楽しく暮らしていても、街でエリ君に似ている子を見かけたりすると、ドキッとします。
ちょっとした際に、可愛い仕草や真剣な瞳を思い出すのです。
ペットロスって言葉は知っていましたが、自分がそうだとは全然思っていませんでしたし、何となく解決してくれると思っていました。
でも、その気持ちがずっと続いて、辛くて寂しくて困っていたのです。
特に後悔するのは、病院へ連れて行くのが遅れた事。
「もう少し越し様子を見よう」と思っていたら、急変したのです。
先生は「高齢だったから急変してもしかたがなかった。」と言ってくださいましたが。
あの時、もっと早く変化に気づいたら?
違う動物病院へ通っていたら?
もう、何回も自分を叱りました。
後悔しても遅いけれど、やはり後悔してしまうのです。(エリ君ママさん)
<フィオラの想い>
愛犬を亡くされた後に後悔される方は多いですね。
もっと〇〇してあげたら、△△に気づいてあげていたら・・・
愛犬の死は自分にも責任があると思ってしまう様です。
エリ君ママさんは、次にお迎えしたリー君とご主人の支えで、何とか元気になられたようですが、2~3年は寂しさが続いたようです。
「いまでも時々思い出すと、胸が痛くなっちゃうのです。」と、仰っていますから完全に元へ戻ってはいない状態です。
(2)愛犬が亡くなって辛い!長引いたのは「愛犬が親友だから」
飼い主さんのお気持ち
交通事故に遭ったあみぃは、一命をとりとめましたが、入院中に癌だという事が判明。
さらに末期だと告知されで、余命3か月と言われました・・・
私は、自宅で介護することを選びました。
余命より1日だけ長く生きてくれました。
あみぃの最期を看取れたのは満足しているのですが、やはり辛すぎました。
あみぃはとても賢い子でした。
何する?って聞くと、したいことの前に行く子でした。
お散歩=玄関
シャンプー=お風呂
ご飯=棚の前等
オヤツや洋服もどっち?って聞くと短い足でカリカリしながら教えてくれました。
あみぃは、当時知り合いも友達も少なかった私の親友だったのです。(Oさん)
<フィオラの想い>
普通、飼い主さんは愛犬の事を「わが子」だと思っています。
わが子同然の存在だから,慈しみ育てているのです。
そのわが子と親友が急にいなくなってしまったら、悲しみのどん底へ落されますよね?
当然、這い上がるのに時間がかかってしまいます。
Oさんも、自身のライフスタイルが(転職やご結婚で)変わるまで、しばらく苦しい状態が長引いたそうです。
(3)愛犬が亡くなって辛い!長引いたのは「看取れなかったから」
飼い主さんのお気持ち
こたろうは、4歳の時に大手術をしました。
術後の経過があまり良くなく、大変でも家に連れて帰り、ずっと傍で看病する事にしました。
ずっと圧迫排尿、強制給餌ですが、少しずつ体重も増え、元気な顔になってきました。
突然のお別れは、この病気とは関係なくトリミング後に心臓発作を起こしたからです。
リミングで緊張し、でも頑張って母が迎えに来てくれるまで待ち、母に抱っこしてもらい、ホッとしたのか力が抜け、そのまま急いでお空に・・・
私は最後、一緒にいてあげられませんでした。それが今でも心残りなのです!
ありがとうも、さよならも言えていません。(こたろうママさん)
<フィオラの想い>
本当に献身的な介護をなさっていた、こたろうママさん!
こたろう君を喪うのはもちろん悲しいけれど、ママさんが看取ってあげてれば、もう少し気持ちの整理がついたのではないかと思います。
最後に「ありがとう、さようなら」と言えたら・・・どうしても心残りでしょうね。
あれから月日は経ちましたが、未だに「こたろう君を亡くした寂しさ」は拭えていないようです。
(4)愛犬が亡くなった後、寂しさが長続きしたのは「犬友さんと比べたから」
*ノート型の素材に、飼い主さんが描いたレオ君の肖像画をリメイクしました。
飼い主さんのお気持ち
大切なあの子を亡くしてとても辛かったです。
そして、もうすぐ行楽のシーズン、さらに連休だと気づきました。
お友達は、ワンコ連れの旅行計画を立てています。
その時の正直な気持ちは
「このままでは辛すぎて連休を迎えられない」でした。
普段は仕事や家事で忙しくて、辛い気持ちが紛れるけれど、
連休は、その辛さと直面する時間がタップリあり、
さらに、世間が楽しい事で一杯、明るくてキラキラしていて、それが、耐えられないと感じたのです。
犬友さんたちの楽しい様子を見たくなかった!
レオのグッズを整理している時に、昔自分で描いたレオの絵を見つけました。
まだ若いレオ!レオの似顔絵は満足なのですが、全体に古臭い感じがしました。木製の本なのですが、ボンドで止めたところが少し剥がれそうなのも気になります。
そこで、リメイクを思いつき、プロの方にお願いしました。(当時の先生です!)
いまさらですが、何かしてあげたい願いが叶いました。(Sさん)
<フィオラの想い>
愛犬を亡くすことは、愛犬に付随したライフスタイルやお付き合いも無くなる事です。
犬友さんとドッグランへ、旅行へ、犬のサークルに参加!
Instagramに愛犬の写真を投稿、そのつながりの人たちとオフ会へ・・・
犬友さんとのお付き合いが生活の軸になっていると、愛犬を亡くした場合は生活軸まで失う事になり、その喪失感は倍増されるようです。
ミュージカルや観劇が好きだったSさん、だんだん趣味のお友達との交流が増えて行き、少しずつですがレオ君が亡くなった寂しさが薄れていったようですが、時間が掛かったとお話ししてくれました。
愛犬が亡くなった辛さを長引かせない!対処方法5例
(1)愛犬が事故や病気になった時の対応を決めておく
・早く病院へ連れて行けば良かった。
・応急手当を知っていれば助けられたかも知れない。
・仕事を休んで介護をしていれば最期を看取れたのに。
愛犬が亡くなった後、上記の様な後悔をする方が多いです。
慌てて行動しないためにも、事前に対応を決めておきましょう!
- 病院を受診する基準や、延命治療を受けるのかどうかを決めておく。
- 病気やケガにかかる医療費を調べておき、必要なら保険に入っておく。
- どこまで介護できるのか(仕事が休めるのか?)考えておく。
「あの時、私は最善の事をした!」と思えれば、後悔や罪悪感が少なくなると思います。
(2)犬とは関係のない楽しみやを見つける
愛犬と過ごすのが幸せで、犬友さんとのお付き合いも楽しい!!
今度の連休は、愛犬と犬友さんで旅行へ行こうかな?
とても充実しているように見えますが、このままではペットロスになる危険性大です。
生活の軸が犬だけだから・・・
ジョギング・ゴルフ・キャンプ・等、外で体を動かすもの。
英会話・料理・観劇等、インドアで楽しむもの。
「前から興味があったもの」にトライするのも良いかもしれません。
犬が一番でも良いのですが、二番三番の楽しみも少しずつ見つける事をお勧めします。
(3)愛犬へ手紙を書いてみる
時が経てば癒えると言われている悲しみや寂しさが、少しも無くならない場合。
天国の愛犬へ手紙を書いてみるという方法もお勧めです。
- 愛犬への素直な気持ち
- 感謝している事
- 楽しかった思い出
- 子犬の頃の逸話
- 悔しかったこと
- 後悔している事
書いて行くうちに、自分の気持ちが整理されますし、どうしても言いたかった「ありがとう」の言葉も言えます。
「書いた手紙はどうしたら良いの?」
そのまま、祭壇や仏壇に飾っておいても良いと思いますし、ブログを持っている人は載せても良いのではないでしょうか?
私のお勧めは、漂流郵便局へ送る事!
届け先の分からない手紙もOKなので、きっと天国の愛犬宛ての手紙も預かってくれるはずです。
(4)愛犬の祭壇を自作してみる
愛犬が亡くなって、「もう何もできないけれど、でも何かしてあげたい!」そう思う事ありませんか?
今からでも飼い主さんが出来る事の一つに、愛犬の祭壇の自作があります。
(購入するのではなく飼い主さんが自作することが秘訣ですよ。)
私は犬の肖像画のオーダーメイド制作をしているのですが、愛犬を亡くされたお客様から、「犬の肖像画を使って、愛犬の祭壇を自作して良かった!」というお喜びの声を多くいただいています!
「え?愛犬の祭壇って何?」
愛犬の祭壇とは「愛犬の思い出の品」を置く台の事です。
愛犬のお写真、骨壺、お花、生前好きだった玩具、いつも使っていたリードや首輪、髪飾り、お気に入りのお洋服、ペットの足型などを飾ります。
「自作って、どうやって作るの?難しいの?」
祭壇の作り方や、愛犬の祭壇の自作事例はこちらを参考にしてください。
(5)愛犬の肖像画をオーダーしてみる
愛犬が亡くなって何年もたつのに、くすぶる辛い想いと後悔・・・・
<ナオ君ママさんの後悔>
一番後悔するのは、ナオの良い写真が残っていないこと!
携帯電話に全ての画像を入れておいたのに、壊れて取り出せないのです。
残っている画像は1枚だけ、ピンボケで気に入りません💦
「これじゃ、何処にも飾れない」
ある日、ブログを読んで見つけたのです。
お写真1枚から愛犬の肖像画を描いてくれるらしい!?
どうしても綺麗な肖像画が欲しい!と思っちゃいました。(ナオ君ママさん)
愛犬が亡くなって何年も経つのに辛い思いが長引いている場合、愛犬の肖像画をオーダーしてみて下さい。
「あの子が帰って来た!!」
その感動で、心の中のわだかまりや後悔が自然と溶けていきます。
愛犬が亡くなった辛さを長引かせないで欲しい!
愛犬の平均寿命は約15年!!
だからほとんどの飼い主さんは愛犬(わが子同然)とのお別れを経験します。
突然やって来る愛犬とのお別れに際し、愛犬家の皆さんには少しでも心穏やか過ごし、また寂しさが長続きしない事を願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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